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銅相場を押し上げるドル安


2017年9月13日 11:30 日頃は大変お世話になっております。 守谷営業所事務担当の久保です。 このところ「銅相場」が高い水準で推移していることを受けて、新聞や雑誌でも「銅相場」に

ついての記事をよく見かけました。 それらの報道にはしばしば「ドル安」が銅相場を押し上げる原因の一つという話が出てきます。 「ドル安」と聞くとごく自然に「円高・ドル安」をイメージしてしまいますが、銅相場を押し上げる「ドル安」は、少し違うイメージのようです。 今回は、銅相場に影響を与える「ドル高」「ドル安」について考えてみたいと思います。 まず押さえておきたいのが「ドル高」=「円安」、「ドル安」=「円高」ではないこと。

これはドルと交換される通貨は円だけではないので、当然です。 「ドル/円」の為替相場を見ているだけでは、気づかないこともありそうです。 特に海外からの報道で使われる「ドル高」「ドル安」は、一般に「ドルインデックス(ドル指数)」の上げ下げを意味しているようです。 「ドルインデックス(ドル指数)」とは、複数の通貨に対するドルの相場を指数化したものです。 代表的な「ドルインデックス」は、米国のインターコンチネンタル取引所(ICE)が

算出するもので、その先物が取引所に上場しており、構成通貨は次の表の通りです。

インターネットを使えば「ドルインデックス」のチャートを見ることもできますし、

過去のデータをダウンロードすることもできます。 参考までに、1年間の「ドルインデックス」のグラフを見てみましょう。

ICEドルインデックス

2017年は「ドルインデックス」が下落、すなわち「ドル安」が進んでいることがわかります。 「ドル」すなわち通貨の価値が下がるということは、相対的にモノの価値が上がるということとなって、ドル建ての国際商品の価格は上がります。 これが「銅相場」の押し上げ要因の一つと言われるもののようです。 「ドルインデックス」には正直なじみにくいですが、構成通貨を見るとユーロの割合が高いので、「ユーロ/ドル」を見ることで、ある程度は代わりになりそうです。 「ドル/円」の動きに加えて「ユーロ/ドル」を見ることを習慣にすれば、「銅相場」を見るのに

役立つのかも知れません。 今後もいろいろな観点から「銅相場」を学んでいきたいと思います。

久保 淳

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