2017年12月25日 09:00 日頃は大変お世話になっております。 守谷営業所事務担当の久保です。 11月末、世界産銅最大手のチリ銅公社(コデルコ)は日本の銅地金大口顧客に対し、2018年積み長期契約割増金(プレミアム)を、昨年比2ドル上げのトン70ドルと通達したと報道されました。 これにより2018年、日本では海外の銅価格に、この対日割増金70ドルを加えた金額を支払って、コデルコから銅地金を輸入することになります。 割増金はその地域の銅地金の需給予想がタイトになると上がるとされていますが、2011年からの推移はグラフの通りとなっています。
さて、このコデルコ対日割増金は、国内では大変に重要な数字で、JX金属株式会社が公表している国内の銅建値の算定にも反映されると言われています。 国内の銅建値は、計算された銅地金の輸入採算値に基づいて月初に建値を公表し、その後は必要に応じて改定されています。 そして銅地金の輸入採算値は理論上、次の計算式で計算されます。
参考までに、計算例を一つあげておきます。
計算式から見ても、国内銅建値の相場を見るには、海外の銅価格だけではなく、為替などその他の要因も見ることが必要です。 しかし対日割増金の改定については、過去の推移も含めて考えると、銅建値にはそれほど大きな影響は与えていないと考えられそうです。 今後もいろいろな観点から「銅相場」を学んでいきたいと思います。
久保 淳