2018年1月30日 16:00
日頃は大変お世話になっております。
守谷営業所事務担当の久保です。
今月22日のロンドン金属取引所(LME)の銅在庫は、前日比36,300トン増の248,075トンとなって、銅の需給が逼迫しているとの見方が後退し、銅相場は大幅に下落しました。
LMEの銅在庫はその後も増え続けて、26日の金曜日までの1週間では96,875トン、45.7%の増加となりました。
ここ最近のLME銅在庫のグラフで見ても、今回の増加は相当な勢いです。
とはいえ、これに近い在庫の増加はここ一年にもいくつかあり、2017年10月31日付の「銅相場とLME銅在庫」と題した当ブログでも、これが一部の投機筋による現物売りの動きだとすれば、必ずしも銅の需要と供給のバランスを反映していないだろうという話に触れています。
ただ、この一週間について、倉庫の所在地別の在庫の増加を見てみると、これまでの在庫増がアジアにある倉庫を中心としていたのに対して、今回は世界各地の倉庫で増加している点に特徴があります。
この一週間の銅在庫増加上位5カ所は次の通り。
1.シンガポール(シンガポール)30,775トン増
2.釜山(韓国)25,250トン増
3.ニューオーリンズ(米)12,550トン増
4.ロッテルダム(オランダ)11,475トン増
5.クラン(マレーシア)10,975トン増
それにしてもなぜ、このような在庫の増加が起きるのか、または起こす人がいるのかは勉強不足のため、わかりません。
在庫を倉庫に持ち込めば、銅相場が下がり、在庫を持っていた人が損をするはずです。
損をしてでも持ち込むには、はたしてどんな動機があるのでしょうか。気になることろです。
今後もいろいろな観点から「銅相場」を学んでいきたいと思います。
久保 淳